落語楽 - わかりやすい落語の噺 -

落語の噺を綴ってます

2016-04-10から1日間の記事一覧

【落語】頭山(あたまやま)a.k.a. さくらんぼ

春は花見の季節。周りはみな趣向をこらして、桜の下でのみ放題食い放題のドンチャン騒ぎをやらかすのが常だが、ここに登場するのはケチ兵衛という男、名前通りのしみったれ。そんなことに一文も使えないというので、朝から晩までのまず食わずで、ただ花をぼ…

【落語】芝浜(しばはま)

天秤棒一本で行商をしている魚屋の勝は、腕はいいものの酒好きで、仕事でもお酒を飲みすぎて失敗が続き、さっぱりうだつが上がらない、裏長屋の貧乏暮らし。その日も女房に朝早く叩き起こされ、嫌々ながら芝の魚市場に仕入れに向かう。しかし時間が早過ぎた…

【落語】寿限無(じゅげむ)

とある家にかわいい男の子が生まれました。七日たつのでそろそろ名前を考えようとする八五郎とおかみさん。でも、子どもの名前をつけたことがないので、どんな名前がいいかわかりません。そこで、物知りなお寺の和尚さんに名づけ親になってもらうことにしま…

【落語】目黒のさんま(めぐろのさんま)

殿様が目黒まで遠出した際に、家来が弁当を忘れてしまった。殿様一同腹をすかせているところに嗅いだことのない旨そうな匂いが漂ってきた。殿様が何の匂いかを家来に聞く。家来は「この匂いは下衆庶民の食べる下衆魚、さんまというものを焼く匂いです。決し…

【落語】まんじゅうこわい

暇をもてあました若者が数名集まり、怖いものを言いあっていく。 それぞれ「クモ」「ヘビ」「アリ」などと言う中で、"みっつぁん" という男が「くだらないものを怖がるとは情けない。世の中に怖いものなどあるものか」と言う。 他の男が「本当に怖いものはな…