落語楽 - わかりやすい落語の噺 -

落語の噺を綴ってます

2016-04-18から1日間の記事一覧

【落語】薬缶なめ(やかんなめ)

季節がら梅が見ごろだと聴き、お供を連れて見物に来たある大家の奥様。言問橋のたもとまで来た所で、持病の「癪(シャク)」が起きてしまった。癪(シャク)・・・俗に、腹や胸に発作性の激痛をひきおこす病気の総称。七転八倒する奥様を前に、オロオロする…

【落語】初天神(はつてんじん)

良く晴れた1月25日、男が天満宮に参拝に出掛けようとした。すると女房は息子も連れていってくれと頼む。男は息子が物を買ってくれとうるさくせがむのが分かっており、乗り気ではなかったのだが折悪しく外から息子が帰ってくる。どうしても付いていきたいと懇…

【落語】池田の猪買い(いけだのいのししがい)

冷え気(冷え性)に悩む男が丼池の甚兵衛さんに相談に来る。「それなら猪(しし)の肉がええ。心安うしている池田の狩人・六大夫さんとこ行っといで、紹介状書いてやるさかい。」 と、親切に行く道まで教えてもらう。男は物覚えが悪く行く先々で道を尋ね、農…

【落語】宿替え(やどがえ)a.k.a. 粗忽の釘(そこつのくぎ)

今日はとある夫婦の引越しの日。慌てものの男は大きな風呂敷を広げて 「オレは風呂敷さえあったらどんなものでも持って行く」 と大言壮語。櫓炬燵(やぐらごたつ)や漬物石から死んだお婆さんのオマルまで風呂敷に包んで、いざ転居先へ出発と思ったが風呂敷…

【落語】花見酒(はなみざけ)

幼なじみの二人。そろそろ向島の桜が満開という評判なので 「ひとつ花見に繰り出そうじゃねえか」 と、話がまとまった。ところが、あいにく二人とも金がない。そこで兄貴分がオツなことを考えた。横丁の酒屋の番頭に、灘の生一本を三升借り込んで花見の場所…