落語楽 - わかりやすい落語の噺 -

落語の噺を綴ってます

さ〜そ

【落語】死神(しにがみ)

何かにつけて金に縁がなく、子供に名前をつける費用すら事欠いている主人公がふと「俺についてるのは貧乏神じゃなくて死神だ」と言うと、何と本物の死神が現れてしまう。仰天する男に死神は 「お前に死神の姿が見えるようになる呪いをかけてやる。もし、死神…

【落語】宿替え(やどがえ)a.k.a. 粗忽の釘(そこつのくぎ)

今日はとある夫婦の引越しの日。慌てものの男は大きな風呂敷を広げて 「オレは風呂敷さえあったらどんなものでも持って行く」 と大言壮語。櫓炬燵(やぐらごたつ)や漬物石から死んだお婆さんのオマルまで風呂敷に包んで、いざ転居先へ出発と思ったが風呂敷…

【落語】酢豆腐(すどうふ)

ある夏の昼下がり。暇な若い衆が寄り集まり暑気払いの相談をしていたが、「宵越しの銭は持たない」が身上の江戸っ子たちには金がない。困った一同、酒はどうにか都合するとしても、ツマミになる肴はないかと考える。なかには「爪楊枝」がいいというものまで…

【落語】頭山(あたまやま)a.k.a. さくらんぼ

春は花見の季節。周りはみな趣向をこらして、桜の下でのみ放題食い放題のドンチャン騒ぎをやらかすのが常だが、ここに登場するのはケチ兵衛という男、名前通りのしみったれ。そんなことに一文も使えないというので、朝から晩までのまず食わずで、ただ花をぼ…

【落語】芝浜(しばはま)

天秤棒一本で行商をしている魚屋の勝は、腕はいいものの酒好きで、仕事でもお酒を飲みすぎて失敗が続き、さっぱりうだつが上がらない、裏長屋の貧乏暮らし。その日も女房に朝早く叩き起こされ、嫌々ながら芝の魚市場に仕入れに向かう。しかし時間が早過ぎた…

【落語】寿限無(じゅげむ)

とある家にかわいい男の子が生まれました。七日たつのでそろそろ名前を考えようとする八五郎とおかみさん。でも、子どもの名前をつけたことがないので、どんな名前がいいかわかりません。そこで、物知りなお寺の和尚さんに名づけ親になってもらうことにしま…