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落語楽 - わかりやすい落語の噺 -

落語の噺を綴ってます

【落語】まんじゅうこわい

暇をもてあました若者が数名集まり、怖いものを言いあっていく。

 

それぞれ「クモ」「ヘビ」「アリ」などと言う中で、"みっつぁん" という男が「くだらないものを怖がるとは情けない。世の中に怖いものなどあるものか」と言う。

 

他の男が「本当に怖いものはないのか?」と聞くと、みっつぁんはしぶしぶ「本当はある」と白状する。

 

「では、何が嫌いなのか?」としつこく聞かれ、みっつぁんは小声で「まんじゅうがこわい」とつぶやく。

 

みっつぁんはその後、「話をしているだけで気分が悪くなったので帰って寝る」と言い出し、自分の家へ帰ってしまう。

 

残った男たちは「あいつ気に食わないから、まんじゅう攻めにして脅してやろう」と、

お金を出し合い、まんじゅうをたくさん買って、みっつぁんの家へどんどん投げ込む。

 

寝ていたみっつぁんは悲鳴を上げ、「こんな怖いものは食べてしまって、なくしてしまおう」「うますぎて、怖い」などと言ってまんじゅうをどんどん食べていく。

 

一部始終をのぞいて見ていた男たちは、みっつぁんにだまされていたことに気付く。

 

怒った男たちがみっつぁんを問い詰めた。

「本当に怖いものは何だ?」

 

みっつぁんはまんじゅうを美味しそうにほおばりながらこう言った。

 

「本当は熱いお茶がこわい」

  

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「まんじゅうがこわい」と言ってまんまと饅頭をせしめたみっつぁん、お茶も同じように「こわい」と言って、催促してみるという噺です。

 

from のも